Xperia XZ1 グローバルモデル購入記念レビュー~ハズレ液晶を引いた悲しみを添えて~[開封の儀]

前からTwitterで言っていた通り、サブ端末として、Xperia XZ1 グローバルモデルをEXPANSYSにて、36785円で購入しました。(そのほか送料やら消費税やら…)

細かいスペックやら対応バンドやらはオタクの皆さんのほうが詳しそうだし、面倒なので書きません。それでは開封の儀からどうぞ~~~。

 

 

開封の儀

なんか細長いダンボールで来ました。

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白くてシンプルな外箱です。

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 中にはドカンとXZ1さんが鎮座。

カラーはムーンリットブルーにしました。

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付属品は

充電器、USB-Cケーブル、イヤホンの3つ。

充電器は何気にQuickCharge3.0対応で急速充電できる高級品。

プラグの形がBFなのが非常に惜しい(3月に香港行くので使い道があることはあるんですが…)

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実際使ってみて

良かった点

・一世代前とはいえハイエンドモデルなのでレスポンスは非常にいい

 SD835、RAM4GBは現状困る点は全く見当たらない

・フロントデュアルスピーカーが軽く動画、音楽を聞きたいときに便利

 私は普段Galaxy S9+を使っているが、上片全面+端末底面という非対称なスピーカーの配置なので音が不自然な広がりになる。

その点、このXZ1画面前面にステレオスピーカーがついているので音が自然に聞こえるので快適に感じる。

フロントデュアルスピーカーをやっていたメーカーはHTCとソニーだけだったが、どちらも今はフロントデュアルスピーカーをやめてしまって悲しい。

・イヤホンジャックがある

これが利点に感じるくらい最近の端末にはイヤホンジャックが存在しない。ヘッドホン作ってるメーカーがヘッドホン使えなくし始めるとか誰が考えてるんだ?

・XZ2に比べればましなデザイン

Xperia Z以来のXperiaの伝統である一枚板のようなデザインを維持している。

それだけであの糞デザインのXZ2より優れていると感じられる。

 

 

微妙な点

・液晶に不具合

非常に細かい斜め縞が画面全体に入っている端末を引いてしまった。

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実用上支障が出るほどではないが、トリルミナスディスプレイとか抜かしてる割には液晶の品質管理が甘いのが腹立たしい。しかもこの不具合、修理に出すと「仕様です。」と言われて修理してもらえないこともあるらしい。うんこか?

・案外デカイ

メインで使っているGalaxyS9+より一回り小さい端末を求めていたのだが、思っていたよりデカかった。

下に2つの端末を重ねた画像を貼るが、若干縦はGalaxyS9+のほうが大きいが、横幅に関してはほぼ同等であることがわかる。

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・流行遅れの16:9液晶&クソでかベゼル

この端末が発売された時点で、世の中の流行は18:9アスペクト比、細ベゼル化で画面占有率を増していくのがトレンドだったように感じているが、そんなことお構いなしのクソデカベゼルである。

下にchmateでスレタイ一覧を取得したシーンでの情報量を比較した画像を添付する。

端末自体の長さの違いもあるが、それ以上に画面占有率が低いこととナビゲーションバーを隠せない仕様によって一度に表示できる情報量に差があることがわかる。

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まとめ

サブ端末なので音楽、動画視聴、LINEのサブ垢運用が中心になる予定なので、その用途に合っているフロントデュアルスピーカーは非常に気に入っている。

しかし、動画視聴の用途に関しては画面の斜め縞が非常に気になる。

修理に出しても直してもらえない可能性、海外輸入品ということもあり修理に出すのが面倒なのでとりあえずこのまま使い続けよう思っています。

斜め縞さえなければ満足度が高い端末だったのになぁ…

 

追記:やっぱ腹立たしいのでとりあえずEXPANSYSにメールだけしてみました。

社畜ちゃん人生fail 第一話

「Hello, World!」

 この文字列を入社後の研修で初めて表示できた時はとても嬉しかったことを今でも覚えている。直訳すれば「こんには、世界!」というなんとも間抜けな言葉だが、それでもプログラミングの世界への一歩を踏み出せたことに感激した。

 

――――――今となってはそんな一歩は踏み出したくなかったのだが。

 

 

 まず自己紹介をさせて貰おうと思う、名前は…本名を名乗るのも何なので、プログラマー時代に周りから呼ばれていた「社畜ちゃん」と名乗らせて貰う。先程、プログラマー時代と言った通り、私はもうプログラマーではない、ある事情で退職した。その退職理由というのはプログラマーによくある話で、長時間労働によって精神に異常をきたし始めたのである。精神疾患を会社に報告し、休みを貰うというのは非常に勇気がいる。周りからの偏見はもちろん、出世にも響くし、生命保険にも入れなくなるだろう。

―――そして女性として一番辛いのは結婚に響くだろうということである。精神疾患というのは非常に辛い、前まで普通にできたいたことができなくなる、思考がなかなかまとまらず、簡単な仕事すらできなくなる。それでも、私は涙を流さなかった。しかし、精神疾患歴が結婚に響くということが脳裏に浮かび上がった瞬間、私は涙が止まらなくなった。もう私は普通の女として幸せになることすらできないのだ…と思うと、また涙の量が増えた。

 会社に精神疾患を報告し、暫しの傷病休暇をもらった私は精神科に通い、療養に専念した。その結果、3ヶ月程度で時短勤務なら職場に復帰しても良いという許可が医師から出た。時短勤務とはいえ職場に復帰できるのは嬉しかった、後輩ちゃん、同期ちゃん、先輩さん、バイトちゃん…みんなとまた働けるのは嬉しかった。

 そうしてまた職場に復帰したわけだが、昨今の会社というのはどこも人手不足である。時短勤務で復帰など名ばかりでフルタイム労働者とほぼ変わらないくらいの労働を課された。その結果、寛解しつつあった精神疾患は再発した。医者の言うことを聞かなければ治るものも治らない。

 周りのみんなは優しかった。先輩さんは自分の業務を増やしてまで私の業務を肩代わりしようとしてくれたし、同期ちゃんは何かと気をつかってくれてよく声をかけてくれた。後輩ちゃんは生来の不器用さから何をすればいいのか戸惑っている様子だったがその優しさは伝わってきた。―――そうして、みんなの期待に応えられない自分がもっと嫌になった。

 精神疾患がぶり返しても、周りに迷惑を掛けまいと無理に出勤し続けた。その結果、精神疾患によって、まともに仕事ができないにもかかわらず、長時間デスクに向かっている無能が誕生した。

 先にも言った通り、昨今の会社はどこも人手不足である。中小のソフトウェア企業であればなおさらだ。そんな中、病気によって無責任にも休むやつが存在したら…???答えは簡単、元々限界に近かった業務を更に増やして帳尻をあわせるまでである。そういった状況が続くとはじめは優しかったみんなもだんだん限界が近づいてくる。他者に優しくできるのは自分に余裕のある人間だけなのだ。

 先輩さんは常にイライラし、私に対して刺々しい態度で接するようになる。同期ちゃんは自分との関わり合いをできる限り避けようとしてくる。後輩ちゃんは私が人間として欠陥品であることを見抜いたような目で見てくる。

 そんな生活を繰り返し、とうとう出社できい精神状態まで追い込まれてしまった。もう傷病休暇もほぼ使い果たし、職場の人間関係も修復不可能となってしまった私は逃げるように退職届を上司に出し、退職した。

窓Law家ドロップアウト 第一話~目覚め~

 カーテンの隙間から差し込む光によって俺は目を覚ます。眠っている間にベッドの横で充電しておいたスマートフォンで時間を確認すれば、時刻は正午をとうに過ぎているらしい。その流れで青い背景に白抜きの鳥が描かれたアイコンをタップする。Twitterである。今日もおれのバカバカしいフォロワーたちは、大学でぼっちだの陰キャだの、百田尚樹の日本国記がどうのこうのだの、ろくでもないことをいい加減にインターネットと言う名の電子の海に放出し続けている。どうでもいいことだが、このいい加減な書き込みたちは数十年後に平成の終わりという時代がいかなる時代であったかを知るための研究にビッグデータやらAIやら使って調べられるのだろうか。バカバカしい人間が大半の世の中を調べたところで碌でもない結果が出ることが請け合いだと思うのだが。まぁ、後の世をおれが夢想することなどそれこそ""どうでもいい""話なのだが。

 ふとスマートフォンが『ピコンッ』という間の抜けた音を出しながら一瞬震える。この通知音というやつは否応なしに、おれの精神を刺激し、背筋を少し震わせる。携帯電話の通知程度で揺らぐ自身の心の脆弱さに自身への情けなさが募る。通知の内容はメールの通知であった。おれは学内メールが自分の携帯のメールアドレスに転送するように設定している。そのメールの送り主は所詮おれの指導教官というやつだった。いまいち読む気にもならないが、どこかのメッセンジャーアプリのように読んだことが相手にも伝わるわけでもないのでまだ読む気がある内に読んでしまったほうがよい。

 内容といえば、研究室のミーティングを無断で欠席し、ここ数日全く研究室に姿を見せていないことを叱責しているとも、表面上は心配しているように見せたいようにも取れるような内容であった。おれは所詮工学部の4年生というやつなので研究室に毎日"出勤"し、研究成果というやつをどうにかひねり出さなければならないのだが、どうもそれがおれには難しいらしい。今日とて、起床時間はすでに太陽は真南をとうに通り過ぎた時間であり、覚醒している時間も、覚醒しているという表現が不適当に思えるほど脳も身体も思うように働かない。どうにかまともな時間に就寝しようと布団に入るも、結局眠ることは叶わず、アルコールをかっ喰らってどうにか就寝する。そのような生活サイクルでは研究室に行くなど到底不可能であることは自明である。事実、指導教官はおれが来ていないのをここ数日だと思っているようだが、もう2週間は研究室に顔をだしていない。

 おれがこのような人間になったのは大学に入学してからだが、根本的な原因はもっと前にある気がする。そのことを考えて、研究室に出勤しなければならないという心の中の罪悪感を追い出そう───。

 

 

次回、窓Law家ドロップアウト 第二話~中学編~


新世紀エヴァンゲリオンBGM 次回予告

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